市長の部屋

随想集

平成23年11月

 天童織田藩出身の宮城浩蔵先生が創設者のひとりでもある明治大学が創立130周年を迎えられましたことに対し、心からお祝い申し上げます。11月1日に創立記念式典が開催され、私も出席いたします。
 先日、旧東村山郡役所資料館において宮城浩蔵賞授与式が執り行われました。宮城浩蔵賞は、品行正しく、学業の成績が特に優秀で、かつ、部活動や生徒会等において顕著な活躍をされた生徒を褒賞することを目的として平成15年に創設されました。授与式は今年度で9回を数え、昨年度までに32名の生徒の皆さんが受賞されております。
 今年度受賞されました4名の皆さんも、過去の受賞者の皆さんと同様、これまでの学業や生徒会活動等への意欲的な取り組みが受賞をもたらしたものであり、心からお祝い申し上げます。また、保護者の皆さまには、これまで受賞されたお子さまを温かく見守っていただきましたことに対し、心から感謝申し上げます。受賞者の皆さんには、本市出身であることと宮城浩蔵賞の受賞を誇りとして、これからの社会において国際的な視野に立ち、大いに活躍されることを期待しております。
 明治大学の創設者の一人である宮城浩蔵先生は、嘉永5年(1852年)天童織田藩御典医武田玄々(直道)先生の次男として誕生し、13歳の時に天童織田藩重臣宮城家の養子として宮城家を継がれ、その後、岸本辰雄先生、矢代操先生とともに、若い力と熱意を結集させ、高い志のもと、明治14年に現在の明治大学の前身である明治法律学校を開校された方です。
 このようなご縁から、これまで明治大学と本市は、平成8年度からの明治大学農学部学生によるファームステイ研修、平成14年の明治大学校友会山形県支部を中心とした宮城浩蔵先生の胸像の建立、そして平成15年度の宮城浩蔵賞の創設等様々な分野で交流を図ってきました。さらに、平成21年度からは、明治大学・天童市連携講座「てんどう笑顔塾」を開講し、市民への質の高い学習機会の提供と本市の生涯学習の振興に大きくご貢献をいただいているところです。
 そして昨年12月、本市と明治大学との間で、産・学・官相互の連携について、明治大学が有する知的財産及び人材と本市が有する歴史、文化、自然を有機的に結びつけ、市民に対する高度な教育や学習機会の提供を通じ、文化、教育、学術、地域活性化等の分野において相互に協力し、地域社会への貢献と人材育成に寄与することを目的として協定を締結させていただきました。
 今後は、このご縁をより強固なものとし、産・学・官、相互の交流及び協力を図ることにより、第六次天童市総合計画に掲げる本市の将来像「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市」の実現が図れるものと大きく期待しているところです。
 明治大学におかれましては、これまでの取組みに加えて、本市の歴史や文化、自然を素材とした研究カリキュラムを大いに取り入れていただき、地域社会の発展に大きく貢献する人材の育成を図っていただきますようお願い申し上げます。明治大学と本市の今後ますますの交流の活性化を念願しております。

天童市長 山本信治

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