市長の部屋

随想集

平成22年7月

 6月18日、JAてんどう様からの全面的なご高配をいただき、東京都中央卸売市場大田市場において、結城組合長とともにトップセールスを行ってまいりました。主力品種である「佐藤錦」の本格的な出荷を前に、優良産地としての本市を強く印象していただくため、初めて実施いたしました。「佐藤錦」などが並ぶ本市の専用ブースには、仲買人や市場関係者が大勢集まり、甘くておいしい旬の「佐藤錦」を振舞い、活動を展開してまいりました。
 また、市場関係者と意見交換を行い、産地と市場という双方の立場から忌憚のない意見や要望が出され、今後の産地作りにおいて大いに参考にさせていただきました。その後、都内のスーパーでの店頭販売にも臨み、消費者にも広く天童産さくらんぼをPRすることができました。
 山形県民は売込みが下手だから、いいものを作っているのに売れるものも売れないなどと言われております。私は、本市で生産されたさくらんぼの品質は日本一であると自信を持っております。この優れた食味と安全性を全国にアピールするのは、市長としての私の役割であり、私自身が生産者と消費者を結びつけることにより、両者が顔の見える良好な信頼関係を築くことができるよう、販路の開拓についても積極的に努力してまいりたいと考えております。
 県内のさくらんぼは、昨年まで3年連続の不作となっておりましたが、今年は一時低温や日照不足が心配されたものの、天候も持ち直し、農家の方々の手間隙を惜しまない栽培管理により平年並みの作柄となり、甘くて美味しい天童産のさくらんぼが生産されています。生産者の皆さまの並々ならぬご労苦とご努力に心から敬意を表します。消費者の皆さまにおかれましては、天童のこの初夏の味覚をぜひご堪能いただきたいと存じます。

 本市では子育て日本一を目指し、中学3年生までの入院と通院の所得制限を設けない医療費の無料化を、いよいよ今月から開始しました。
 制度の目的は、乳幼児から中学3年生までの保護者の医療費の経済負担を軽減することにあります。昨年7月に、同制度を6歳児までから小学6年生までに拡大したところでありますが、さらに義務教育が終了する15歳までの入院・通院とも医療費を無料にすることで、子どもたちがいつまでも天童市に住み続けたいという気持ちを持っていただくことを期待しております。
 早期の受診で重症化を防ぐことは、本市の医療費の抑制にもつながりますが、この制度を今後とも継続するためにも、市民の皆さまには健全な医療受診を心がけていただきますようお願いいたします。
 また、先月から子ども手当の支給を開始いたしました。子どもの就学に伴い、各家庭におきましては、教育費の増大による経済的負担が大きくなります。私は、子どもの幼少から就学までの期間こそ、十分な支援と配慮が必要であるという認識を持っております。
 子ども手当法は、次代の社会を担う子どもの健やかな育ちを支援するという目的を掲げております。受給される皆さまにおいては、制度の趣旨をご理解いただき、子どもの健全な成長のため十分にご活用いただきたいと考えております。

天童市長 山本信治

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tel: 023-654-1111
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