本市が災害時における相互応援協定を締結している自治体は、東日本と北日本の自治体のみでありましたが、先月12日に、西日本に所在する自治体としては初めて愛知県稲沢市と協定を締結いたしました。

　稲沢市とは、４月12日に本市で開催した「第31回織田信長サミット」をきっかけとして、この度の協定締結に至ったところであります。

　近年は、温暖化など異常気象の影響による局地的かつ大規模な自然災害が全国的に頻発しており、今年も線状降水帯による大雨被害が各地で発生しております。この協定締結により、相互に物的・人的な支援体制が一層強化され、市民生活の安全安心につながるものと考えております。

　今後も、皆様の生命と財産を守るため、誰もが安全に安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいりたいと思います。

　11月16日に開催されました第41回山形県女子駅伝競走大会では、松田新監督のもと、天童市・山辺町・中山町を代表する選手たちが、健闘の走りを見せてくれました。

　昨年は、21年振り４回目の優勝となる輝かしい成績を手にし、ディフェンディングチャンピオンとして追われるプレッシャーもありましたが、地域の代表としての誇りを胸に、ゴールまで運んでくれたタスキは、しっかりと来年につながったものと思います。王座奪還に向け、チームや個人での練習がすでに始まっているものと思いますが、来年、成長した皆さんの力強い走りを見られることを楽しみにしております。

　また、11月27日には、天童市立図書館リノベーション工事の安全祈願祭を挙行いたしました。

　新たな図書館は、「人とまちと時をつなぐ わたしの図書館」を基本コンセプトに、既存の施設を核として東西に新たな空間を増築し、本を借りるだけではなく、人とのつながりや、市の豊かな産業、歴史、文化に触れ、自己の発見や新たな出会いの場になるよう様々な使い方ができるスペースを設け、利用者一人一人にとって居心地のよい場所を見つけ過ごせる図書館となることを期待した設計となっております。

　工事の完成は令和９年１月を予定しており、これまで多くの皆様から親しまれてきた図書館のよい部分を生かしながら、さらに利用しやすい快適な図書館となるよう整備を進めてまいります。

　さて、今年も残すところ1か月となりました。昨年12月26日に市長に就任して以来、市民の皆様からは、市政運営に対し格別な御理解と御協力をいただき、心から感謝申し上げます。夢ある天童市の未来のため、人口減少や自然災害、物価高騰など、私たちをとりまく社会情勢の変化を踏まえ、一つ一つ丁寧に、着実に、前に進んでまいりたいと思いますので、新しい年におきましても、皆様からのお力添えをよろしくお願いいたします。

　市内では、先月18日に初雪を観測し、これから本格的な冬を向かえようとしております。くれぐれも健康に御留意いただき、良いお年をお迎えください。