市長の部屋

随想集

平成25年8月

 7月18日の大雨による影響で、19日から26日まで市内で断水が発生しました。一時は市内全域で断水となり、市民の皆さまには長期間にわたりご不便をお掛けしまして、大変申し訳ございませんでした。
 7月18日、県内全域が未だかつてない大雨に見舞われました。西村山付近も例外ではなく、寒河江ダムから放流される寒河江川では大規模な濁りが発生しました。このため、村山広域水道の西川浄水場が給水を制限・停止したことにより、寒河江川から100パーセントの水道水の供給を受けている本市は、19日から過去に例のない断水となりました。
 村山広域水道でも懸命な浄水作業を行いましたが、基準を大幅に超える濁りが続いたほか、22日にも再び大雨が県内を襲ったため、思うように復旧が進まず、村山広域水道からの供給量が安定せずに、断水が長期化しました。
 本市では当初、18日に災害対策連絡本部を設置して、大雨の被害状況把握、倉津川沿いなどの危険箇所の巡回、避難勧告等についての協議を行いながら、対応してきました。しかしながら、西川浄水場での取水濁度が急上昇し、水道水を供給できない状況になったことから、ついに19日午前10時すぎから、市内で断水が始まりまして、併せて、臨時給水所を県総合運動公園と市スポーツセンターに開設しました。一部の地域ではまだ通水しているものの、断水はその後徐々に東から西に広がり、臨時給水所も随時増設していきました。しかし、事態は好転せず、本市では県に陸上自衛隊の災害派遣を要請し、22日から給水活動を実施していただきました。
 22日、さらに追い打ちをかけるように朝から大雨が降りました。危惧されたとおり、村山広域水道では午後8時30分に本市に対して給水を制限し、供給を完全に停止することになりました。これを受けて本市は、午後11時から当面の間、市内全域で断水となったものであります。史上初めての決断です。併せて、災害対策本部を設置し、対策の指揮をとることになりました。広報活動や臨時給水所・仮設トイレの設置、飲料水等の支援物資の配布など行いながら、断水の対策に昼夜努力してきました。その間、天童市管工事業協同組合や日本水道協会派遣の自治体、友好都市など多くの皆さまからの迅速な給水活動の支援と多大なる御協力をいただきました。また、ボランティア団体や企業・個人など多くの皆さまからも生活排水や飲料水等の支援物資をいただきました。皆さまに対し、心から厚く御礼申し上げます。
 こうして続いた非常事態でしたが、村山広域水道の懸命な浄水作業により、23日午後5時30分、村山浄水場が市町村への給水を再開しました。本市でも24日八幡山配水池周辺から通水を開始し、徐々にですが市内東部から西部に広がっていきました。そして26日、市内のほぼ全域で通水することができました。
 本市では、今後、安定した水道水の供給に向けての対策を強く求めていくとともに、今回の皆さまからの御指摘、御要望を真摯に受け止め、今後も市民の皆さまに安心して水道を利用していただけるよう、鋭意改善と努力をしてまいります。皆さまには改めて市政に対する御理解と御協力をお願い申し上げますとともに、今回の長期化した断水に対して、深くお詫び申し上げます。

天童市長 山本信治

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