市長の部屋

随想集

随想集

平成21年10月

 共働きや一人親家庭などの小学生の放課後や学校休業中の安全で安心な生活を維持する放課後児童クラブの必要性は、ますます高まっております。

 放課後児童クラブの歴史はまだ浅く事業基盤が不安定で、運営基準の整備、財政基盤の安定化、指導員の身分保障、待機児童問題、事故に対する補償など、課題が山積しております。全国的には、保育需要に見合った施設や体制の整備は十分に進んでいないのが現状ですが、本市においては各地域の皆様方の御尽力もあり、各小学校の学区ごとに最低1箇所、多い地域は3箇所の設置が実現しております。

 本市における放課後児童クラブは、保護者の保育料と市の委託料とで健全な運営に努めておりますが、昨今の経済事情から、保育料の負担が困難であることを理由に、入所をあきらめる保護者も少なくありません。

 そこで、保護者の経済的理由で入所を断念しなくてもすむよう、運営団体が保育料の負担が困難な一定要件を満たす保護者の保育料について減免を行った場合、運営費委託料を加算する制度を開始しました。

 放課後児童クラブの拡充は、働く親たちの切実な願いであるだけではなく、少子化問題など様々な課題を解決する重要な政策であると考えております。

 また、先月末には、国の「まちづくり交付金」を活用した、天童北部地区「安全・安心なまちづくり」事業の安全祈願祭が執り行われました。

 事業の対象となる北久野本地内は、昭和32年度から実施された農地の交換分合事業により、整備された幅員4メートル程度の道路を利用して宅地開発が進んだため、良好な都市基盤が整備されているとは言い難い地区でありました。生活基盤の改善と災害時における不安を解消するため、土地区画整理事業未実施地区のモデルケースとして、昨年度からの5カ年計画で、住民と行政が協力し、安全で安心して生活できる生活基盤を整備する事業として取り組んでおります。

 具体的には、災害の避難場所となる公園や耐震性貯水槽、電柱の民地移転、待避所の整備による道路幅員の有効利用、雨水の地下浸透に配慮した側溝の整備などを計画しております。

 特に電柱の移転や待避所の確保のため御協力をいただく地権者の方々、事業の啓発や調整に御尽力をいただいている地域の皆さまには心から感謝しております。当該事業により、生活基盤の向上と地域の活性化が図られることを切に願っております。

天童市長 山本信治

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