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施政方針

令和4年度 施政方針

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令和4年度施政方針を掲載しました

はじめに

 令和3年度第8回天童市議会定例会に当たり、市政運営の基本的な考え方について、所信の一端を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。

 新型コロナウイルス感染症との闘いが始まってから早2年が経ちました。これまで、市民の皆様の命と暮らしを守ることを第一に、施策に取り組んでまいりました。今年こそ、市民の皆様が平穏な生活を取り戻す年となるよう、さらに全力を尽くす所存であります。

 改めて令和3年度を振り返りますと、感染症対策の切り札の一つとして、市を挙げてワクチン接種を実施しました。

 5月の開始当初は、接種予約について御不便や御迷惑をお掛けした点もありましたが、昨年秋までに9割を超える市民の皆様から接種していただきました。感染状況は一旦落ち着いたかのように見えましたが、また新たな変異株の出現による感染の拡大という大変な局面を迎えております。

 国は、今年1月に新型コロナウイルス感染症の急拡大により、「まん延防止等重点措置」を本県にも発令し、本市も重点措置区域に指定されました。

 このような状況の中、現在、国や県と連携してワクチン追加接種などの感染防止対策を実施しており、この難局を市民の皆様や医療従事者を始めとする関係者の皆様とともに、力を合わせて乗り越えていく所存であります。

 さて、この新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化は、市民を取り巻く生活環境や雇用・産業に大きな変化をもたらしております。

 全国的にデジタルトランスフォーメーションへの機運が高まり、人と人との接触を減らし、効率的に業務を行うことを目的として、テレワークの推進を始め、キャッシュレス決済の普及やAIの導入などが進んでおります。

 また、コロナ禍と時を同じくして、気候変動問題への対応や多様性が尊重される社会などが大きく注目され、この2年間は人々の働き方や暮らし方の価値観に大きな変化を与えました。

 私は「子育て支援」、「観光・ものづくり」、「スポーツ・文化・健康づくり」という三つの日本一への挑戦を、市長就任以来一貫して掲げてまいりました。この挑戦は、国における地方創生施策と相まって、コロナ禍による社会の変化の中でも変わることのない施策の中心となるものだと認識を強めております。

 令和3年度の各種イベントにつきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、天童の春を全国に発信する天童桜まつりを始め、天童夏まつり、秋の天童ラ・フランスマラソンも2年連続の中止といたしました。

 新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中、市としては、国の子育て世帯生活支援特別給付金の支給や、市独自の忘年会支援策を行うなど、適宜、議会の皆様の御協力を得ながら支援事業を実施してまいりました。

 市民の皆様には、一昨年来大変な御苦労をお掛けしたと感じております。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向け、医療従事者その他御尽力いただいた皆様に厚くお礼を申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症への各種対応のほか、新たな子育て支援策として小中学校入学応援金「エール天(10)」支給事業を創設しました。

 これまで明治大学と連携して実施してきた講座については、オンラインでの明治大学講座を活用して15講座を実施しております。

 4月には市立山口公民館を兼ねた山口地域交流・活性化センターの供用を開始、天童公園の「もみじ園」散策路が完成し、「もみじの天童」の名にふさわしい、市の新たな名所となりました。

 6月には、市民のテレワーク需要に応えるため、市立図書館にコワーキングスペースを設置し、7月からは、市民課窓口においてキャッシュレス決済を導入し、各種証明の支払に電子マネーやクレジットカードが利用可能となりました。

 10月には、これまで整備に取り組んできた「山口西工業団地」の全区画を分譲開始いたしました。年末には株式会社メイコー様への分譲を行っており、本市に大きな雇用が生み出されるものと期待しております。

 このような状況の中、令和2年に実施した国勢調査の結果、人口減少は加速しており、国では地方への移住支援促進を施策として掲げています。

 人口の東京一極集中に変化の兆しが見えると言われているところではありますが、急激な少子高齢化や人口減少は、地方においては引き続き深刻な課題であります。

 本市としては、令和4年度においても持続可能な未来を描くことができるよう、第七次天童市総合計画に掲げる5つのまちづくりの目標に基づく各種施策に積極的に取り組んでまいります。

 将来都市像「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市 ~ともに明日をひらく てんどう~」の実現に向け、市民目線に立った行政サービスの向上と更なる高みを目指した挑戦を続けていく所存であります。

 

令和4年度予算の大要

 我が国の経済は、経済社会活動が正常化に向かう中で、各種政策の効果や海外経済の改善を背景として、景気の緩やかな持ち直しが続くことが期待されておりますが、半導体等の供給面での制約や原材料価格の動向による下振れリスク、新たな変異株の出現による感染拡大の内外経済への影響等について、注視していく必要があります。

 こうした中、国では、喫緊かつ最優先の課題である感染症対策に万全を期し、感染症により大きな影響を受ける方々の支援等を速やかに行うべく必要な対策を講ずるとともに、「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとした新しい資本主義の実現に向けた取組を進めるとしております。

 地方財政については、社会保障関係経費の増加が見込まれる中、地方が地域社会のデジタル化や公共施設の脱炭素化等に取り組みつつ、安定的な財政運営を行うために必要となる一般財源総額の確保について、対策が講じられたところであります。

 これらを踏まえ、令和4年度予算は、第七次天童市総合計画後期計画の推進を支える礎として健全財政を確保するとともに、緊急度や優先度に応じた事業の取捨選択を基本にしつつ各種施策の推進を図ることで、本市の堅実な市政運営を目指した予算編成としたところであります。

 歳入予算については、国の経済見通しでは税収がコロナ前の水準に回復するものと想定されていることを踏まえ、令和2年度並みの市税収入を見込んでおります。また、国が定める地方財政対策に基づき、地方交付税を増額するとともに、臨時財政対策債については、大幅な減額を見込んでおります。国や県の補助金等の財源確保を積極的に図るとともに、臨時財政対策債以外の市債については、公共施設等の長寿命化改修の財源として積極的な活用を図ったところであります。

 歳出予算については、本市の重点施策である子育て支援をさらに充実し、日本一子育てのしやすいまちを目指します。また、農業の持続的な発展を目指した施設整備支援を推進するとともに、山口西工業団地への企業誘致を推進し、にぎわいと活力の増進を図ります。(仮称)天童南スマートインターチェンジについては、令和8年度の工事完成を目指し、事業の進捗を図ります。また、公共施設について、長寿命化に向けた大規模改修に計画的に取り組んでまいります。

 この結果、令和4年度の一般会計予算は279億3千万円で、前年度比18億円、6.9%の増としました。また、一般会計並びに特別会計、企業会計を合わせた予算総額は、488億2,417万5千円で、前年度比22億6,100万3千円、4.9%の増としました。

 

令和4年度重点施策

 次に、令和4年度の重点施策について、第七次天童市総合計画の基本計画に沿って、御説明申し上げます。

 

(健康と健やかな成長を支え合うまちづくり)

 初めに、「健康と健やかな成長を支え合うまちづくり」に関する主な施策について申し上げます。

年々需要が高まっている認知症高齢者グループホームを整備するため、建設費及び開設準備費用の一部を助成します。

 子宮頸がん予防ワクチン接種の勧奨を再開するとともに、これまでの勧奨差し控えにより接種機会を逃した方へのキャッチアップ接種を行います。

 成生第二児童クラブについて、これまでの施設に代わる施設整備事業を実施します。

 人生100年時代に対応した市民の健康づくり施設を整備するため、健康増進施設整備事業を実施します。

 子育て世帯の経済的負担を軽減するために、小学校及び中学校に入学した子の保護者に対し小中学校入学応援金「エール天( 1 0 )」 支給事業を実施します。

 同様の目的で、保育料段階的負担軽減事業と18歳までの子どもの医療費無料化事業を実施します。

 病院事業については、MRI撮影装置等の更新事業を実施するとともに、引き続き新型コロナウイルス感染症に対応した発熱外来業務やワクチンの接種等に取り組むことにより、地域に根差した、安全で質の高い医療の提供に努めてまいります。

 

(産業の活力と魅力あふれるまちづくり)

 次に、「産業の活力と魅力あふれるまちづくり」に関する主な施策について申し上げます。

 さくらんぼ雨よけ施設等の整備を支援し、果樹全体の生産力強化と品質向上を図る果樹栽培施設等整備支援事業を実施します。

 やまがた紅王について植栽を支援し、日本一の産地を目指して生産拡大を図ります。

 山口西工業団地に次ぐ新たな工業団地整備の調査・検討を行う、新工業団地整備事業を実施します。

 天童の春を全国に発信する天童桜まつりを、内容を拡充して3年ぶりに開催するため、事業に係る負担金を計上します。

 遊休農地の解消を図るため、伐採や抜根、整地等を行う農地の借り手に費用の一部を助成します。

 

(住みよい環境と安心を守るまちづくり)

 三つ目に、「住みよい環境と安心を守るまちづくり」に関する主な施策について申し上げます。

 市民保養施設「ゆぴあ」に新たな源泉を掘削し、併せて施設の魅力を高めて利用者増を図るため、リニューアル等計画を策定します。

 飼い主のいない猫等の不妊去勢手術を支援する、猫不妊去勢手術支援事業を実施します。

 脱炭素社会の実現に向けて啓発を図るため、ゼロカーボンシンポジウムを開催します。

 空き家対策のため地域おこし協力隊を配置し、適正管理を推進する空き家対策推進事業を実施します。

 道路除排雪体制を強化するため歩道除雪車を導入し、道路除排雪事業に引き続き取り組みます。

 道路等の改良や維持補修等を計画的に実施するほか、市道橋梁工事についても引き続き取り組みます。

 (仮称)天童南スマートインターチェンジ整備事業について、アクセス道路新設改良事業を含め、設置に向けた事業を実施します。

 天童公園の桜と周辺の植生状況を確認し、新たな植栽計画等を作成する天童公園桜回廊再生事業を実施します。

 消防事業については、高機能消防指令センターの設備更新に取り掛 かるとともに、聴覚等に障がいのある方が円滑に119番通報できる装置を導入し、市民生活の安全確保に努めます。

 水道・下水道事業については、引き続き健全な経営に努めながら老朽施設の対策を進めてまいります。水道事業は、安全な水を安定して供給するため、老朽管路の耐震化や配水施設の更新等を計画的に実施します。下水道事業は、汚水管渠の調査と更生及びマンホール蓋の更新等を計画的に実施します。

 

(夢をはぐくむ学びのあるまちづくり)

 四つ目に、「夢をはぐくむ学びのあるまちづくり」に関する主な施策について申し上げます。

 設備等が経年劣化している市民文化会館を計画的に改修する市民文化会館施設整備事業を実施します。

 パルテ内の学習支援室を移設して設備の充実を図るとともに、わらべ館によみきかせコーナーを設置する学習支援室・よみきかせコーナー設置事業を実施します。

 小中学生のご飯用弁当箱持参を解消するため、学校給食センターでは食器洗浄機更新とご飯用食器の整備を行います。

 田麦野へき地保育所を地域住民の新たな交流の場として再整備します。

 ラ・フランスの生産量日本一を全国にPRし、参加ランナーの交流を深める天童ラ・フランスマラソンを3年ぶりに実施します。

 モンテディオ山形に関しては、ホームタウンとして新スタジアム建設に係る関係団体の動向を注視しつつ、天童市民応援デーなどにおいて全市を挙げた支援を展開します。

 

(健全な行財政をともに築くまちづくり)

 最後に、「健全な行財政をともに築くまちづくり」に関する主な施策について申し上げます。

 冬季間の積雪による生活道路の確保及び住民との協働による除雪対策を推進するため、除雪機貸出事業を実施します。

 県内の企業・高校・自治体が連携して取り組むやまがたAI部を支援するため、運営コンソーシアムに参加します。

 明治大学との連携により、昨年に引き続きオンラインでの連携講座  を実施するとともに、3年ぶりに対面でのオーダーメイド講座を開催します。

 ふるさと納税については、寄附者の志が農業や地場産業の振興等に  繋がる制度の趣旨を生かした上で、賛同する寄附者を全国から集めるように取り組んでまいります。

 

 以上が令和4年度における施策の大要であります。