行政

広聴

まちづくり懇談会の提言に対する対応状況

平成23年度 荒谷まちづくり懇談会

No.1 東日本大震災に対する市の取組み及び食料の備蓄について
【提言・意見】
 今年度当初予算には、東日本大震災対策の予算は間に合わなかったと思いますが、震災以降に市ではどのような取組みを行ったのかお伺いします。
 また、食料の備蓄についてはどのように考えているのでしょうか。

【対応状況】所管課等:市長公室
 震災以降の取組みとしては、「庁内での震災時の反省」や「自主防災会の大震災時の対応調査」などから課題を洗い出し、整理したうえで防災マニュアルの見直しを行いました。
 災害時要援護者の安否確認は、地域格差があったと認識しており、自主防災会や民生委員の協力による制度の普及が必要と考えています。
 各地区や自主防災会とは、市立公民館に設置された防災行政無線と市役所に増設した防災行政無線を活用し、情報収集を行いました。情報伝達が適切にできなかった地域は、見直した防災マニュアルに基づき、地域の情報収集に努めたいと考えています。
 また、市でも非常食を備蓄していますが、震災時に交流都市である多賀城市と県外から本市に避難された方々に支給したため、再び備蓄を行っています。非常持出品、備蓄品の準備は防災対策の基本であり、家族構成に合わせて最低5日間は自活できる量を備蓄するよう周知していきます。


No.2 カラス被害対策について
【提言・意見】
 今年度も3回ほど地域の猟友会に依頼してカラスの駆除を行いましたが、駆除できたのは3羽だけでした。
 市民文化会館周辺は、カラスの糞で路面が真っ白になっていますが、苦情を言う人はいないのでしょうか。
 カラス被害では、農地の荒廃と農家の生産意欲の減退が一番の問題であり、地域としても、農業後継者がやる気をもって経営できるようにしていく必要があります。
 鶴岡市で大きな罠を仕掛けてかなり捕獲したという話を聞いています。同様の罠については、天童市農協でも成生で導入した経過があります。また、繁殖できなくなるようなホルモン剤を開発し、春の繁殖期に餌として与えれば繁殖が抑制され、効果があると思います。ぜひ研究していただきたいと思います。
 猟友会の会員は干布と荒谷で高齢の6人だけです。以前は趣味の会でしたが、現在は駆除の割合が9割を占めていると聞きます。行政で駆除できる体制をとらないと、趣味で行うには限界になっています。ある自治体では、職員に免許を取得させ、駆除体制を維持しているところもあるようです。免許の維持も精神科の医師の許可が必要になり、厳しくなっているのが実情です。

【対応状況】所管課等:農林課・生活環境課
 市民文化会館周辺のカラスの苦情は、現在寄せられていません。
 県内13市のカラス対策については、猟友会による捕獲を実施している市は、鶴岡市、上山市、村山市、長井市、尾花沢市であり、他市は特に対策を行っていないのが現状です。
 農作物のカラスの被害対策については、なかなか有効な方法がありませんが、現状では、地道にカラスの追払いをすることや猟銃による駆除が有効と考えられ、地区の鳥獣被害対策協議会等や猟友会と連携しながら、対策や支援に努めていきます。


No.3 市道上荒谷下荻野戸線の上荒谷公民館以南の拡幅整備ついて
【提言・意見】
 市道上荒谷下荻野戸線の拡幅事業は、事情があり上荒谷公民館までとなり、北畠神社までは未整備のままになっています。
 荒谷西工業団地の整備や荒谷橋の掛替工事により荒谷地域の道路網も様変わりしようとしていますが、これらの地域へのアクセスと通学路の危険性を考えた場合、上荒谷公民館以南の拡幅が絶対必要になってきますので、早期整備をお願いします。

【対応状況】所管課等:建設課
 上荒谷下荻野戸線は、集落間を結ぶ重要な路線で1級市道として認定しており、県道天童山寺公園線から県道天童寒河江線までは、平成16年3月に完成しました。
 御要望の県道山形山寺線までの区間については、沿道の土地利用や周辺の道路整備状況等を勘案し、市全体の道路整備計画の中で、順次整備を図っていきます。


No.4 荒谷橋架替事業に伴う利用しやすいアクセス道路の整備について
【提言・意見】
 荒谷橋の架け替えに関する県の説明会があり、アクセス道路について話題になりましたが、アクセス道路については市道であり天童市の問題なので、県の問題ではないような話しぶりでした。
 住民にとっては県道も市道も関係ありませんので、県と天童市でよく話し合い、利用しやすいアクセス道路にしていただきたいと思います。

【対応状況】所管課等:建設課
 荒谷橋の架け替えに伴う市道の取り付けについては、地域内の現況を調査し、利便性を損なうことのないよう、今後、県や地元関係者と十分協議を行い進めていきます。


No.5 県道天童寒河江線の荒谷西工業団地までの歩道整備について
【提言・意見】
 県道天童寒河江線の高擶堰に蓋をして歩道を整備する計画が進められており、今年度中に終了する予定ですが、途中から堰が県道からそれてしまうため、尻切れトンボになってしまいます。
 かえって危険になってしまいますので、荒谷西工業団地方面まで歩道が整備されるよう、市からも県に要望していただきたいと思います。

【対応状況】所管課等:建設課
 集落西側の歩道未整備区間については、用地買収等も伴うことから、県事業として計画している天童寒河江線の道路整備事業の中で対応する予定となっています。
 したがって、市の重要事業要望個所として位置付けし、県に対し早期整備を強く要望していきます。


No.6 荒谷原公民館前から一中までの歩道の拡幅及び除雪について
【提言・意見】
 荒谷から一中までの通学路についてですが、荒谷原公民館前の四辻から北は、1.3メートルほどの歩道幅がありますが、四辻から南側は1メートル強しかなく、歩道とはとても言えない歩道です。
 積雪が多いときは、除雪により車道と歩道の間に山のように雪が積まれており、通学路を歩く生徒の姿が見えないため、交通安全と防犯上とても危険です。できれば歩道を広く確保していただきたいと思います。
 一中の通学路については、きれいに除雪をしていただきたいと思います。

【対応状況】所管課等:建設課
 歩道の除雪機械は、乗用タイプと手押しタイプがあります。乗用タイプは、ある程度歩道の幅員が確保できないと使用できません。
 1.5メートル程度であれば、手押しタイプになります。作業効率が悪いこともあり、隅々までの除雪ができないこともありますが、通学路に指定されている部分については除雪を行っています。
 歩道を拡幅する場合は、用地をさらに買収するか、車道を狭めるしか方法はありません。歩道幅が1.5メートルから2メートルまでの狭い歩道については、各地区から拡幅の要望が多くありますので、市の全体計画の中で、通学路を中心に整備しなければならないと考えています。


No.7 TPP交渉参加に対する市の考え方について
【提言・意見】
 TPPへの参加については、企業側と農業者側との意見が相反しています。天童市のトップとしての市長の現在の考え方をお伺いします。

【対応状況】所管課等:農林課・商工観光課
 TPP交渉参加は、貿易の自由化により国内産業への大きな経済効果が期待できるとの国の試算がある一方で、外国に合わせての規制緩和による公平な医療サービスの提供が出来なくなること等、外国産の農産物輸入による農業への影響以外にも、国民生活に直接的、間接的に影響を及ぼすことが懸念されています。
 国民の間では、TPPに関する情報が十分に開示されていないとし、賛成する意見の一方で、反対・慎重論などの強い反発の意見も多く聞かれているところです。
 こうしたことから、政府に対しては、TPP交渉において拙速に結論を出すことなく、国民に対する説明責任を果たし、十分な議論を経たうえで、国民の不安の払拭に努めるとともに、「農業再生」に向けた具体的な実行策や予算、財源を早期に国民に示すよう強く求めていく考えです。


No.8 荒谷小学校児童のあいさつについて
【提言・意見】
 荒谷小学校の児童は、地域の人と会うたびに「おはようございます」や「こんにちは」とあいさつをしてくれます。地域住民は大変すばらしいことだと思っていますので、お褒めのことばをかけていただきたいと思います。

【対応状況】所管課等:学校教育課
 明るく元気なあいさつで笑顔あふれる荒谷小としてがんばっています。PTAのあいさつ運動も年間3回行っていますが、月曜日の朝は元気がない等の課題もありますので、地域の方々からもどんどんあいさつをしていただき、荒谷全体が明るい元気な地域になればいいと思っています。
 よい取組みが聞こえてくるのは、大変うれしいことです。ぜひ、優れているところを見つけていただき、子どもたちを励ましていただきたいと思います。学校としても大変励みになります。
 ところが、中学生になるとはずかしがって、一中の生徒のあいさつに元気がないとお聞きしています。小学生に負けないようがんばりますので、お声掛けをよろしくお願いします。


No.9 天童高原スキー場の存続について
【提言・意見】
 天童市牧野公社が今年度末に解散しますが、スキー事業と草地の管理については、存続することを表明しているようです。天童高原スキー場は、市民のファミリースキー場や小学校のスキー教室の場としてなくてはならないものだと思っています。
 スキー人口の減少により厳しい経営だとは思いますが、ぜひ長く存続できるようにお願いしたいと思います。

【対応状況】所管課等:産業立地室
 天童市牧野公社は今年度末の解散が決定しており、放牧事業は今年度から中止しています。
 スキー事業については、今後も継続し、併せて草地管理についても自然景観保持とスキー事業維持のため引き続き行いたいと考えています。
 天童高原は、市民の貴重な財産であり、ファミリースキー場として根強い人気があります。特にスキー事業は、一度休止してしまうと再開が難しく、当面2年間は、市の直営で運営させていただき、その後、民間の力をお借りしながら指定管理者へ移行したいと考えています。


No.10 荒谷地域への区域型デマンド型乗合タクシーの導入について
【提言・意見】
 デマンド型乗合タクシーについては、山口と田麦野地域において自宅から目的地までの運行になりました。荒谷の場合は自宅からではなく従来の路線バスの時と同様に停留所まで歩いて行って、停留所から乗車しなければなりません。
 荒谷から市の中心部まで行くには、ゆぴあを経由していかなければなりません。できれば荒谷も自宅から目的地まで運行していただきたいと思います。

【対応状況】所管課等:生活環境課
 デマンド型に変更になって最も不便だと指摘されているのが予約ですが、デマンドの最も原則的な部分も予約です。
 先に区域型を導入した山口と田麦野地域は、現在路線バスが運行していない地域ですが、荒谷地域は路線バスが運行している地域であるため、道路運送法により路線バスの運行が保護されています。
 既存の路線バスが運行されている地域に参入するには、運送事業者等で構成する地域公共交通会議に諮り、承認をいただく必要があります。
 以上の理由から荒谷地域については、自宅からの運行ができない状態にあります。
 市営バスから予約制乗合タクシーに変更した最大の目的は、自宅と目的地間を運行し、利便性を高めようというものでしたが、区域型の導入は、現時点では既存の路線バスが運行していない区域しかできないのが現状です。
 路線型における路線の変更は可能ですが、慣れた利用者に混乱が生じる可能性がありますので、一定期間は現在の路線で運行したいと考えています。
 予約制乗合タクシーの制度を知らない方もいらっしゃると思います。まず登録をしていただく必要がありますので、皆さまからも高齢者の方々に教えていただければと思います。


No.11 若い世代のための住宅団地造成環境の整備及び人口問題について
【提言・意見】
 昨年の国勢調査において、前回調査時と比較し、世帯数は増加しましたが、人口は減少してしまいました。芳賀地区のような大きな区画整理により宅地を供給することもいいと思いますが、荒谷小学校の児童数が来年度は100人を切る状態となっています。
 ミニ住宅団地でも構わないので、若い人が住めるような住宅団地を造れる環境を整えていただくようお願いします。
 また、天童市の人口問題をどう考えているのかお伺いします。

【対応状況】所管課等:都市計画課・市長公室・産業立地室
 市街化調整区域については、地区計画や優良田園住宅の制度を活用し開発していただいています。これらの制度を活用する計画があれば、御相談していただきたいと思います。
 本市は、平成17年頃から人口が減少に転じていますが、平成22年度からスタートした第六次天童市総合計画では、目標年次の平成28年度の目標人口を6万4千人としています。
 この目標人口の実現に向けて、子育て支援、福祉、教育、そして最も重要な働く場所の確保や優良な宅地の供給を充実させていきます。雇用の場を確保することは人口増につながるものと考えられることから、荒谷西工業団地への企業誘致により一層努力していきます。
 このようなさまざまな施策を総合的に実施することで、目標人口6万4千人の実現に向け努力していきます。

No.12 小学校事業及び奥の細道天童ロードレース大会における時間制限の拡大について
【提言・意見】
 荒谷小学校の耐震工事を施すとともに、引き続きすこやかスクールプロジェクトを実施していただき、ありがとうございました。不登校の児童もおらず、みんな元気に登校しています。
 奥の細道天童ロードレース大会とJAてんどうラ・フランスロードレース大会を兼ねて開催されましたが、市内の子どもたちと他地域からの参加者が交流することができ、とてもよかったと思います。
 できれば、時間制限を2時間までに拡大していただくと、ジョギング愛好者も子どもと一緒に参加できるのではないでしょうか。

【対応状況】所管課等:学校教育課・文化スポーツ課
 子どもたちがすこやかに育っていけるよう、今後とも学校の教育環境整備に努めていきます。
 これまで、奥の細道天童ロードレース大会とJAてんどうラ・フランスロードレース大会は、別々に開催されていましたが、より魅力あふれる大会にしようと、今年度は、合同開催とさせていただき、例年の2倍以上の参加者を得て、盛り上がる大会となりました。今後も、市民の皆さんから愛される大会を目指して、運営に努めていきます。
 ロードレースにおいて、道路を使用する場合、交通規制を行う必要があります。規制をすることは、道路を使用する多くの皆さんの御協力をお願いすることになりますので、制限時間を延長することは難しいと考えています。
 県総合運動公園内コースでは、ファミリーでも参加できる種目も実施していますので、多くの皆さまの参加をお願いします。

この記事に関するお問い合わせ

担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704

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