行政

広聴

まちづくり懇談会の提言に対する対応状況

平成2­9年度 干布まちづくり懇談会

No.1 周辺集落の土地利用について
【提言・意見】
 昨年、市立干布公民館主催の「干布地区将来を語り合う会議」を開催しました。その会議では、「干布地区からは、県総合運動公園、天童南駅、イオンモールが10分程度で移動できる恵まれた住環境にありますが、宅地転用等に多くの規制があるので、若い世代が住みづらい地区だ」という意見が出されました。
 今年の春、地域会の報告において、干布地区は市街化調整区域で、開発は抑制され、農用地として保全する地域なので、宅地転用は難しい旨の説明を受けました。
 干布地区の開発を抑制した結果、若い人たちは、市街化区域に流出したため、高齢化が進み、空き家が増えてしまいました。
 干布地区には、周辺集落の土地利用について多くのアイデアを持っている人がいます。干布の未来を託す若者にとって、将来に希望が持てる地域になるよう御支援をお願いします。

 

【対応状況】所管課等:都市計画課、市長公室
 市街化調整区域は、無秩序な開発の抑制や優良な農地の保全のため、土地利用において規制がある区域ですが、周辺居住者の利用に供する公益上必要な施設などの要件を満たす開発行為は開発許可を取得することで、建築物等を建築することができます。
 また、第七次天童市総合計画においては、活力のあるコミュニティの実現を目指し、緑豊かでゆとりある田園集落の魅力を生かした活性化が図れるような土地利用を促進することとしています。
 今後、民間事業者による開発等については、従来からの優良田園住宅認定制度とともに、市街化調整区域における開発許可制度の規制緩和などにより、田園集落の持つ魅力を損なうことのないよう土地利用の調整を図りながら、開発許可基準に従い適切に判断してまいります。
 

 


No.2 消防団員の定数について
【提言・意見】
 火災や風水害等が発生したとき、住民が頼りにしているのは消防団です。そこで、消防団員の定数についてお尋ねします。
 消防団員が新入団員の勧誘をしても、会社の勤務形態等の理由に断られることが多く、消防団員の新規加入が課題となっています。今では、定数確保のため、新たな退団者を出さないようにしている状況です。消防団から自治会に対し、新入団員勧誘の要請もありますが、地元消防団からの要請に応えられません。
 消防団員の市内全域の定員数は、どのようになっているのでしょうか。

 

【対応状況】所管課等:消防本部
 消防団員数は、団員定数1,063人に対し、平成29年10月現在の消防団員数が1,053人となっており、定数には満たないものの、ここ数年1,040人前後で団員数は増加しています。
 干布地区を管轄する第九分団については、団員定数92人に対し、103人で定数より11人多くなっています。
 消防団は、各町内会単位に地域住民の協力を基盤として存在しているものであり、なくてはならない組織であるため、今後とも、消防団を中心に自治会の協力を得ながら、継続的な団員確保を図っていきたいと考えています。
 また、消防団員の確保については、市報に団員募集の記事を掲載するとともに、商業施設等に消防団員募集のポスターを掲示する等して、団員確保に努めてまいりますので、御協力をお願いします。
 

 


No.3 放課後児童クラブについて
【提言・意見】
 干布の放課後児童クラブには、定員40人の施設に、50人が入所しています。これは放課後児童クラブの評判がいいために、低学年の児童がほとんど入所しているためです。今年度で退所する6年生は1人しかいません。来年の入所希望は57人あります。今後若干増え、60人に達するのではないかと思います。
 児童クラブの入所児童の募集については、最終的に、上限の人数を決めて行うしかないのか、保護者会で話合いをしているところです。
 市長と教育長には、現状について御理解をいただき、この干布で若い人たちが子どもを産んで育てて、放課後児童クラブに入れるようにしてほしいと思います。

 

【対応状況】所管課等:子育て支援課
 干布においても放課後児童クラブの入所児童数が大変多くなっていますが、平成30年度の利用児童数は、12月15日現在で44人の見込みと伺っています。
 子どもの人数は全体的に少なくなっている一方で、放課後児童クラブの入所率が高まっており、入所児童数が増加傾向にあります。この入所率はどこまで高くなるのか見通しが難しい一方、地域によっては、将来的に児童数の減少が見込まれることから、施設の増設については的確に判断する必要があると考えています。
 なお、こうした放課後児童クラブの現状を隣接する干布公民館及び干布小学校から御理解いただき、公民館集会室や小学校体育館の他の利用がない時間帯について、放課後児童クラブの活動に柔軟な対応をいただいているところです。
 

 


No.4 モンテディオ山形の新スタジアム建設について
【提言・意見】
 9月22日付けの山形新聞の1面に、モンテディオ山形の新スタジアム建設に係る新会社設立の記事が掲載されていました。これは民間の株式会社ということで、山形県内の3つの経済団体が、新スタジアムの建設を主導していく内容でした。この新会社のメンバーを見ると、ほとんどが山形市の人ばかりで、天童市の人はだれもいませんでした。
 新スタジアムが、山形市へ持っていかれるとすれば、天童市としては大変残念です。素人考えでは、山形市と天童市を比較しますと、心配な面が様々あります。天童市が勝っているのは、市民運動ではないでしょうか。天童市と我々市民が一緒に活動して盛り上がり、新スタジアムを今の場所に造っていただき、天童市が発展するようお願いします。

 

【対応状況】所管課等:文化スポーツ課
 10月にモンテディオ山形から市町村に対し、新会社の「新スタジアム推進事業株式会社」設立に伴う概要と今後の事業計画について説明会が行われました。計画では、平成30年9月までに新スタジアムに係る基本計画を策定し、県内の市町村に対して建設誘致の意向調査を実施し、その後、公募を行うとされています。
 市では、県に対して平成29年6月に、平成30年度天童市重要事業要望書の中で、練習環境や広大な駐車場が整い、交通アクセスや近隣の宿泊施設に恵まれている山形県総合運動公園の隣接地に、モンテディオ山形のホームスタジアムが建設され、本市に存続するよう要望しています。
 市内には、全地域にモンテ応援隊が組織され、積極的な応援活動が展開されています。
 今後とも、市民の皆さんと一緒になって、モンテディオ山形の支援を継続しながら、新スタジアム誘致の活動を推進し、新スタジアムを核としたまちづくりに取り組んでまいりますので、皆様の御理解、御協力をお願いします。
 

 


No.5 交番・駐在所の統廃合について
【提言・意見】
 10月6日の山形新聞に、交番と駐在所の統廃合について、県警からの発表が記載されました。
 その記事によれば、平成30年度に天童南部交番と高擶駐在所が統合して交番を新設、平成32年度に、干布と荒谷の両駐在所が統合される計画となっていました。
 交番等の設置は、犯罪の抑止力が高いと思いますので、統廃合による影響が気になるところです。市内の交番等の統廃合についてお伺いします。

 

【対応状況】所管課等:生活環境課
 市内の交番・駐在所の統廃合計画については、干布と荒谷の両駐在所の統合と、天童南部交番と高擶駐在所の統合が予定されています。
 干布と荒谷の両駐在所が統合して新設される計画については、勤務体制は1人が住み込み、1人が通勤の2人体制で、平成33年度の運用開始を予定し、それ以外のことは、現時点ではまだ決まっていないとのことです。
 具体的な内容については、今後、駐在所連絡協議会等で説明したいと連絡を受けているところです。
 天童南部交番と高擶駐在所を統合して新設される交番については、芳賀地内に平成30年度の整備を計画しているとのことです。
 

 


No.6 越王山・八幡山の整備について
【提言・意見】
 出羽の三森(舞鶴山、越王山、八幡山)と謳われていますが、舞鶴山のみが整備され、越王山と八幡山の山道は荒れていて整備されていません。
 今年の春、干布小学校の児童と越王山に登山しましたが、危険な個所が見受けられ、持参したロープを使って何とか登ったところです。このままでは登れなくなることも予想されるため、観光資源の観点や、地元干布地区民の健康増進のため、地元の資源の有効活用をお願いします。

 

【対応状況】所管課等:農林課、商工観光課、都市計画課
 舞鶴山については、昭和24年に総合公園として都市計画決定を行って以来、人間将棋の会場や天童古城の史跡を活用したレクリエーションの場、観光交流拠点や市民の憩いの空間としての整備を進めているところです。
 一方、越王山と八幡山は、過去に「出羽の三森の歴史の森整備基本構想」を策定する過程において、整備の是非について検討された経過がありますが、結果として基本構想の策定には至りませんでした。
 その後策定された第六次天童市総合計画及び都市計画マスタープランにおいても、舞鶴山は都市公園として「整備」を進めますが、越王山と八幡山については、天童市森林整備計画においても保健文化機能維持増進森林に位置づけ、歴史的な特性と良好な森林資源の効用を生かしながら、択伐による複層林施業等により、自然景観の「保全」を図る方針です。したがって、現在は整備を進める計画はありません。
 また、本市で実施している健康ウォーキング「クアの道」については、ドイツの「気候性地形療法」という手法を取り入れたもので、専門の機関から認証を受け、専任のガイドを配置して開催していますが、当面は現在設定している舞鶴山コース、若松コース及び天童高原コースの3コースで事業を実施してまいります。
 

 


No.7 消火栓用ホース及び消火栓用具格納箱の新設・更新について
【提言・意見】
 各町内会に設置されている消火用ホース及びホース収納箱については、各自主防災会が管理し、新設及び更新の際は、消防本部経由で補助金の申請を行っています。ほぼ全額の補助を受けることができる反面、事務手続きが煩雑であり、また、一度自治会資金で支払いをしてからの補助であります。
 防火・消火活動は、安全・安心の基本的な要素であることから、ぜひ補助金制度ではなく、最初から全額天童市の負担としていただけないでしょうか。

 

【対応状況】所管課等:消防本部
 消火栓用ホース及び消火栓用具格納箱の新設・更新については、火災発生時、地域住民による初期消火活動が重要で被害の軽減につながることから補助を行っています。
 御指摘のとおり、提出していただく申請書等についてはいくつかありますが、補助事業については、市が定める補助金等の交付の申請や決定方法等の手続きが必要になりますので、お手数ですが、今後とも、これまでどおり自治会等で行っていただきますよう、御理解をお願いします。
 なお、消火栓用ホース及び消火栓用具格納箱の新設及び更新については、補助金の額や在り方などを今後検討したいと考えています。
 

 


No.8 いじめ防止に向けた取組みについて
【提言・意見】
 今年7月、天童市青少年健全育成市民会議で、第三中学校の生徒会の発表があり、感心して聞いてきました。
 いじめ防止のため、現在、学校ではどのようにして児童・生徒と関わっているのか御説明お願いします。

 

【対応状況】所管課等:学校教育課
 いじめ防止につきましては、Q‐Uアンケート等による早期発見とその発見からどのように対応したかの早期対応が大事です。もう一つは、いじめが起こってから対応するのではなく、いじめの未然防止が大事だと考えています。
 市民会議当日は、市内中学校を代表して第三中学校から発表していただきましたが、全中学校の生徒会がいじめ防止に向けた活動に取り組んでいます。全部先生に任せるのではなく、児童生徒自らトラブルを解決したり、いじめが起こりにくい環境をつくったりして、大変頑張って取り組んでいると思います。
 学校としても、未然防止や早期発見・早期対応を心がけ、児童生徒の様子を見ていきますが、地域の皆様からも見守っていただきたいと思います。
 

 


No.9 全国学力・学習状況調査について
【提言・意見】
 先日、全国一斉学力テストが実施されました。先の干布小学校からのお便りで、その結果と報告がありました。順位だけが目的にはないと思いますが、天童市全体としては、どの程度にあるのかお聞きします。

 

【対応状況】所管課等:学校教育課
 全国学力・学習状況調査は、学力調査と学習状況調査に分かれています。今年度は、国語と算数・数学の学力調査について、小学6年生と中学3年生を対象に実施しました。結果は、既にお知らせしているとおりですが、干布小学校も第一中学校も頑張っている様子が伺えます。
 天童市全体では、基礎的な知識・技能を問うA問題については、全国平均を上回る学校がたくさんあります。しかしながら、活用する力を問うB問題からは、少し課題が見られました。
 また、学習状況調査では、国語を「好き・理解できる」と回答した児童生徒の割合が高い一方、テレビやゲームの時間が長いという結果も見られました。
 市では、調査結果の分析に基づき、成果と課題を明らかにし、教育指導がより一層充実したものとなるよう具体的な行動計画を立てて指導してまいります。
 

 


No.10 投票率向上に向けた取組みついて
【提言・意見】
 衆議院、参議院選挙における本市の投票率は、いつも下から2番目、3番目のようです。多くの皆さんが投票するような取組みをお願いします。

 

【対応状況】所管課等:選挙管理委員会事務局
 市では、投票率向上への取組みとして、政治や選挙について少しでも身近に感じてもらおうと、市内の高校と短期大学で、選挙啓発出前講座を行っています。投票の大切さなどを学ぶ主権者教育や、選挙運動などについての講座を実施し、投票箱、記載台、投票用紙を使用しての模擬投票を行っています。
 また、投票環境向上に向けた取組みとして国でも推進している商業施設での期日前投票を、平成28年の参院選から実施しています。今後も、山形県選挙管理委員会、天童市明るい選挙推進協議会と連携を取りながら、投票率向上に努めていきます。
 

 


No.11 有害鳥獣被害防止対策について
【提言・意見】
 獣類や鳥類からの農作物に対する被害を防止するため、干布地区と荒谷地区が合同で有害鳥獣被害防止協議会を組織して活動を行っています。今年になってからは、人家近くまでクマが出没したり、上荻野戸地区内でもイノシシにぶつかる交通事故が発生したりと被害が増えている状況です。
 今後、人的被害も心配されることから、行政による被害対策防止の強化を図ってくださるようお願いします。

 

【対応状況】所管課等:農林課
 有害鳥獣の被害対策につきましては、猟友会や各地区の有害鳥獣対策協議会の御協力をいただきながら実施しています。
 市では猟友会や各地区の有害鳥獣対策協議会の活動に対する助成を行っています。狩猟免許取得者を育成する活動を行っている地区もあり、市としても新規の狩猟免許取得者に対する支援を検討しているところです。
 有効な対策である侵入防止電気柵につきましては、市の単独事業で設置を支援していますので、御活用いただきたいと思います。
 なお、集落が一体となっての対策が有効であるとの報告がありますので、地域の皆様と一緒になりながら対策に努めていきたいと思います。
 また、クマ等の出没により、人的被害が懸念されています。市街地にクマが出没した場合は、警察署、消防本部、猟友会等と連携して対応するようにしています。
 市報10月1日号にも掲載しましたが、クマの出没に遭遇しないような準備をすることと、遭遇した場合の注意点などに留意していただきたいと思います。
 

 


No.12 石倉公園のトイレについて
【提言・意見】
 石倉公園広場では、毎年300人ほども集まるレクリエーション大会を行っています。この広場には、汲み取り式のトイレが一つだけあり、老朽化により、不衛生な状況になっています。
 石倉のレクリエーション大会は来年で30年の節目を迎えます。この公園は、災害時の一時避難所にもなっていますので、公園のトイレの水洗化を、是非ともお願いします。

 

【対応状況】所管課等:都市計画課
 現在、市では、老朽化したトイレ及び公園施設について、順次改修事業を行っており、石倉公園につきましても、トイレの水洗化を踏まえた整備を計画しています。
 

 


No.13 要望書への回答について
【提言・意見】
 各団体から毎年のように様々な要望が出されていると思います。私の町内会でも役員で相談したうえで要望を市長宛てに提出しているので、きちっと回答していただきたいと思います。
 要望に対して回答してくれる担当課もあるのですが、町内会では、3月の総会等で、要望書の対応について報告していますので、文書による回答をお願いします。

 

【対応状況】所管課等:市長公室
 市には、年間50件程度の要望書の提出があり、その内容は、道路整備等のハード面のほか、行政サービスのソフト面など多岐にわたります。要望書を直接、市へ提出いただいたときには、担当課等でその内容をお伺いし、市の現状や考え方を説明しています。要望の内容がすぐに対応できるものであれば、短期間での回答が可能ですが、案件によっては関係機関等との調整を要し、解決までに中長期的な時間を要する場合もあります。地域の皆様の声を大切にしながら、必要性や緊急性等を総合的に勘案し、提出いただいた要望書に対し、丁寧に対応していきます。
 なお、干布地区区長会から提出のあった要望書については、12月13日に回答しました。
 

 


No.14 防犯灯の設置について
【提言・意見】
 イオンモール等が設置され、市道片羽南原線の道路改良工事が完了しましたが、原町から出田原までの間に防犯灯が無いため、夜間に通行する際は非常に暗く危険です。モンテディオ山形の試合観戦者も通行するため、是非とも防犯灯の設置をお願いします。

 

【対応状況】所管課等:生活環境課
 御要望の箇所については、電柱が無く整備延長が長いため、平成30年度以降に、計画的に整備をしてまいります。
 

 


No.15 天童堰の洪水対策について
【提言・意見】
 昨年も要望したのですが、原町地内の天童堰の洪水対策についてです。
 昨年の回答では、「天童土地改良区、県村山総合支庁農村計画課、県道山寺公園線の道路管理者である県村山総合支庁道路課、そして地域の皆様と相談していきたい」と回答いただきましたが、その進捗についてお伺いします。

 

【対応状況】所管課等:農林課、建設課
 平成28年度のまちづくり懇談会開催後に、天童堰を含む山寺堰、高擶堰の老朽化に伴う三つの堰(農業用水路)の改修のための県営土地改良事業の要望を、天童土地改良区が行ったことを受けて、県では事業採択に向けた調査の準備を検討しているとのことです。しかし、採択に向けた調査についても課題が多いと伺っています。
 市としましては、逸水の問題について、打合せや現地調査の折に、県や天童土地改良区に訴えてきているところですので、今後も引き続き話し合いの中で要望してまいります。
 なお、県では、原町地内において、歩道の安全確保に対する地元からの要望を受け、平成25年度から天童堰に蓋を設置して歩道を拡幅する道路事業を行っております。
 工事を担当している県村山総合支庁に伺ったところ、蓋の設置は、堰の流水に必要な有効断面を確保するよう配慮しているとのことです。
 工事の完成により、歩道除雪が可能となるほか、通行する通学生徒の安全向上と、堰への転落の危険性が解消され、歩道としての安全性・快適性が確保されることになります。
 
この記事に関するお問い合わせ

担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704

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