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まちづくり懇談会の提言に対する対応状況

平成3­0年度 成生まちづくり懇談会

No.1 地域団体の活動について

【提言・意見】
 老人クラブや婦人会など、高齢化社会を支える大事な地域団体が消滅または弱体化しています。その理由の一つに、各団体における連合会が重荷になっているようです。連合会の事業が多いなどで敬遠され、役員の担い手がいないそうです。連合会の在り方について再考すべきではないでしょうか。

 

【対応状況】所管課等:生涯学習課
 老人クラブや婦人会など、地域において社会教育活動や福祉活動を実践している団体が、会員数の減少や会員の高齢化等の理由により、活動が困難となっていることは、成生地域だけでなく各地域の共通の課題となっています。
 その対策としては、まず、各団体や連合会の本来の設立目的に立ち返り、会員にとって魅力のある活動を展開していくことや新たな会員の加入が大切です。そのためには、既存の事業の踏襲でなく、会員の興味や関心を踏まえ、「この事業に参加してよかった、行ってよかった」と思うような時代のニーズにあった事業を展開するとともに、負担の軽減や交流の面からも、団体が単独で活動するだけでなく、他団体と連携して活動していくことも必要であると考えます。さらに、「誰かのためになるということが、生きがいにつながる」ということもありますので、「誰かのためになる活動」という視点も大事なことであると思います。
 市では、それぞれの地域の実情に応じて、団体の支援や地域活動のコーディネートを、地域活動の拠点である市立公民館をとおして行っていきたいと考えています。また、市の連合組織に対しては、補助金の交付や事務事業に対する支援や市民と行政との協働によるまちづくりを実践する人材を育成するための明治大学連携講座などの事業を実施しながら、今後も支援に努めていきたいと考えています。
 

 

No.2 自主防災会に対するガイドラインの制定等について

【提言・意見】
 今年は災害が多い年でした。幸い天童市は大きな災害はありませんでしたが、身近なところで災害が発生した場合、自主防災会が機能するのか心配されます。実際、自主防災会にも温度差があると感じています。市は、自主防災会に対し、どの程度の期待をしているのでしょうか。市は、自主防災会に対して一定のガイドラインを定めて、高等な見地からのマニュアルを提供してはどうでしょうか。
 地震と水害では行動が全く異なると思います。それぞれの災害に沿ったマニュアルがあれば、それに対応した訓練ができると思います。
 また、災害時要援護者避難支援制度については、対象者の判断基準があいまいで、町内会や自主防災会で対応できるとは思えません。本当に支援が必要な方に対象を絞った方がいいのではないでしょうか。

 

【対応状況】所管課等:危機管理室
 災害の被害を最小限に防ぐには、行政対応だけでは限界があるため、地域住民が互いに協力し合いながら、情報伝達や避難誘導、初期消火などの防災活動に取り組んでいただく「共助」としての自主防災組織の活動が重要です。市では、平成18年に「自主防災組織活動マニュアル」を作成して、各自主防災会に配付しています。各自主防災会では、災害に応じた防災計画を策定し、訓練や啓発活動などを行っていただいています。自主防災会の活動については、自主防災会のリーダー研修や会議等で情報交換などを行い、市で支援し内容の充実を図っています。
災害時要援護者避難支援制度の要支援者は、当該地域に居住する65歳以上のひとり暮らしの方や障がい者の方などが対象で、災害時に自ら避難することが困難なため支援を希望される方です。自主防災会や自治会の皆様には、民生委員・児童委員等と連携していただき、地域の「共助」として、要支援者の支援について御理解と御協力をお願いします。
 

 

No.3 自主防災会の活動について

【提言・意見】
 自主防災会の本来の目的は、消防署や消防団が現場で防災に当たる前に、地域が自ら防災に当たることだと思います。最近、自主防災会の活動が広がっているので、本来の目的に沿って活動してもらいたいです。

 

【対応状況】所管課等:危機管理室
 近年、災害リスクの増大と少子高齢化の進展の中で、地域の新たなニーズに応える自主防災組織の活動が期待されています。具体的には、災害の発生を防止する予防的な活動や避難誘導、安否確認、さらには高齢者や障がい者等の要支援者を支えていただく活動などです。
 災害時には、自分の身を自分の努力によって守る「自助」とともに、地域で支え合う「共助」と行政が行う「公助」が互いに協力することにより、被害の軽減を図ることができますので、自主防災活動について御理解と御協力をお願いします。
 

 

No.4 地域づくり委員会活動について

【提言・意見】
 成生地区地域づくり委員会「人と自然を愛する会」では、毎月1回アルミ缶と雑がみの回収に取り組んでいます。地区民の方に御協力をいただき、毎回多くのアルミ缶が集まっています。この収益金で、去年は簡易担架を購入し、小学校や自主防災会などに寄付しました。この活動をもっと広く知っていただき、活動の輪を広げていけたらと思います。

 

【対応状況】所管課等:生涯学習課、生活環境課
 「ゴミ減量化」については、平成16年度から市内地域づくり委員会の共通課題として取り組んでいます。マイバック運動、水切りバケツ、クリーン作戦、資源回収など、さまざまな実践活動を行い、その活動報告や情報交換等を「天童市地域づくり推進委員会」で行っています。
 また、成生地域内における地域づくり委員会の活動の輪を広げていくため、今後とも成生公民館だよりなどで積極的に活動を紹介していきたいと考えています。
 なお、市ではリサイクルの推進を図るため、資源回収を実施する団体に報奨金を交付しています。平成29年度は古紙や古着を中心に、114団体から約1,070トンの資源物を回収しました。
 今後とも、集団資源回収実施団体を支援し、ごみ減量運動を推進してまいりますので、皆様の御協力と積極的な参加をお願いいたします。
 

 

No.5 災害時の情報伝達手段について

【提言・意見】
 全国で地震や水害などの自然災害が相次いで発生しています。このような災害がいつか我がまちを襲うのではないかと、おそろしく感じます。災害が発生した際に心配されるのは、お年寄りや障がい者など情報入手が難しい方の避難が遅れてしまうことです。万一の事態に備え、各戸隅々まで迅速に情報が行き届くよう、防災無線の整備などが必要だと思います。

 

【対応状況】所管課等:危機管理室
 災害の危険が予想される場合、市は広報車や携帯電話の緊急速報メール、登録者メール、ホームページ、テレビ・ラジオ、そして自主防災会への連絡など様々な手段で市民へ迅速に避難情報等を伝達します。
 また、今年度から同報系防災行政無線(拡声スピーカー)を市内の小・中学校等に順次設置するほか、各自主防災会や浸水想定区域等の避難行動要支援者等に防災ラジオの貸与を行い、情報伝達手段の多様化を推進します。
 

 

No.6 舞鶴山の桜の植樹について

【提言・意見】
 天童公園にモミジを植樹される計画のようですが、桜の木も枯れているのを見かけます。桜の植樹についても計画していただき、春は桜、秋にはモミジの見所にしていただければ、賑わうと思いますのでよろしくお願いします。

 

【対応状況】所管課等:都市計画課
 舞鶴山の桜については、御指摘のとおり老朽化が進んでいます。数年前から、樹木医に御指導をいただきながら、舞鶴山の桜の再生計画を立てて、日照不足や病害虫対策など、生育環境の整備を進めています。今年度は、今ある桜を長持ちさせるため、老朽化した舞鶴山の旧矢場周辺の桜に施肥を行うとともに、桜の基礎知識と手入れ方法を学ぶ「天童市桜守養成講座」を開催し、市民の方に桜の管理に関する理解を深めていただくための事業も行っています。
 今後もこのような活動を継続しながら、新たな桜の植栽についても検討してまいります。
 

 

No.7 県道天童河北線押切川橋の歩道整備について

【提言・意見】
 県道天童河北線の路線上の押切川橋には、橋の南側の片方だけに歩道が設置されています。そのため、大清水などから成生小へ通学する児童は、一度、橋の手前で県道を南側へ横断して押切川橋の歩道を渡り、その後、再び県道を北側に横断して、県道の歩道を通って登校しています。朝の時間帯は、車の往来が多く、大変危険です。ぜひ現場で、危険な状態で横断しているところを見ていただき、安全に登下校できるように、押切川橋の両側に歩道を設置してくださるようお願いします。

 

【対応状況】所管課等:教育総務課、建設課
 県道天童河北線押切川橋の北側歩道整備については、本市の重要事業として、県に対し、事業の早期着手を要望しているところです。県からは、現在の事業を早期完成させた後、緊急性や必要性等を考慮しながら、事業化を検討していくと伺っています。歩道の必要性については十分に認識していますので、引き続き、粘り強く事業の早期着手に向け、県に要望してまいります。
 また、御指摘いただいた箇所については、教育委員会と学校とで現地を確認しました。登下校時はこれまで以上に十分注意して通行するよう学校を通して児童へ指導してまいります。
 

 

No.8 市内道路整備の進捗について

【提言・意見】
 市スポーツセンター前からフードセンターたかきの交差点までの都市計画道路山元蔵増線いわゆる寒河江街道の4車線化の進捗状況と、25m道路の北方への延伸についての進捗についてお知らせください。

 

【対応状況】所管課等:建設課、都市計画課
 主要地方道山形天童線いわゆる25メートル道路の北方への延伸について、県は、平成30年度、橋梁の予備設計と地質調査を行い、今後は実施設計を予定しているようです。
 また、都市計画道路山元蔵増線いわゆる寒河江街道については、今後、交通量が増えてくると見込まれているため、平成29年度に、成生町内会の皆様と県及び市が一緒になって現地調査を行い、今年度は、県が交通量調査を行いました。来年度も必要な調査を継続していくと伺っています。
 しかしながら、主要地方道山形天童線の北方への延伸など、市内には県施行の道路整備事業が複数あり、同時に進めるのは難しく、この路線については速やかに事業採択されるとは考えにくいようです。なお、この事業は平成31年度の市の重要事業として県に要望しています。
 

 

No.9 ふるさと納税の状況について

【提言・意見】
 ふるさと納税の返礼品が寄附額の3割と制限されましたが、現在の市のふるさと納税の状況はどうなっているのでしょうか。

 

【対応状況】所管課等:ふるさと納税推進室
 現在のふるさと納税は、自治体間の返礼品競争が過熱している状況です。国ではこの状況を是正するため、返礼割合を3割以内にすることや返礼品は地場産品に限るなどの通知を出しました。
しかしながら、全国的に見るとこの通知に従わない自治体も数多くあり、返礼割合の高い自治体に寄附が集まっているようです。
 本市では、昨年度は約29億円の寄附をいただきました。今年度は昨年度の同時期と比べて6割程度という状況です。本市としましては、ふるさと納税制度を活用して全国に特産のフルーツや将棋駒をPRしてまいりましたので、今後も一定のルールの中で「天童らしさ」を発信していけるよう、努力していきます。
 

 

No.10 保険料の増加等について

【提言・意見】
 高齢者が危惧していることは、受給年金額は変わらずとも、介護保険料、後期高齢者医療保険料等が増えていることです。保険料が増加するのは、高齢者に要する費用が増えているからで仕方ないことだと思います。成生地区内には、全町内会にいきいきサロンを設けて、医療保険料や介護の負担の軽減に努めていますので、今後の個人負担について御配慮願います。
 また、現在、成生地区内には8つの町内会がありますが、そのうち老人クラブがあるのは3つだけになってしまいました。老人クラブに対する補助金を市に申請するので、11頁程の資料をまとめて市役所へ提出しましたが、数万円の補助金に、かなりの時間と労力を要することも、地域の老人クラブが減少している一因ではないでしょうか。窓口では、敬老精神をもって、もう少し血の通った対応をお願いしたいと思います。また、老人クラブの育成についてもよろしくお願いします。

 

【対応状況】所管課等:保険給付課、社会福祉課
 医療費や介護費を抑制するためには、健康寿命を延ばしていくことが重要であると考えています。そのため今後も介護予防に力を入れてまいりますので、御理解と御協力をお願いいたします。
 老人クラブの補助金については、「天童市福祉関係団体活動育成費補助金」の中に規定されており、交付申請などの手続きは市の補助金すべてに統一されているものです。交付申請や実績報告に際しては収支予算書、決算書の添付も必要なため、御記入いただくものが多く大変かと思いますが、担当課で把握できる部分は、記入済みにして印刷するなど、簡素化する工夫もしているところですので、御理解をお願いいたします。また、窓口での対応につきましては、分かりやすい丁寧な対応を心掛けてまいります。

 

 

この記事に関するお問い合わせ

担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704

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