市長の部屋

随想集

平成24年7月

 6月6日、病気療養中でありました三笠宮家寬仁親王殿下が薨去されました。心からお悔やみ申し上げます。
 殿下には、天童青年会議所の主催により本市で開催される全国中学生選抜将棋選手権大会の名誉総裁にご就任いただき、長年にわたり将棋の普及と青少年の棋力向上にご尽力を賜りました。本大会から多くのプロ棋士を輩出し、プロ棋士の登竜門と評されるに至ったのも、殿下のご威光によるものと理解しております。
 第1回大会は、私が天童青年会議所の理事長であった昭和55年に開催いたしましたが、同大会の初代実行委員長を務めたことがご縁で、これまで公私ともに温かいご厚情を賜りました。第2回大会からは、寬仁親王殿下を名誉総裁に仰ぎ、第5回大会からは賜牌を賜ることになりました。「礼に始まり礼に終わる、素晴らしい日本古来の将棋文化」を構想として、若い中学生から学んでもらうことを目的に開催される唯一の全国大会として、寬仁親王殿下が名誉総裁にご就任いただいたことにより、この上なく権威のある大会へと発展してまいりました。
 殿下の薨去にあたり、謹んで哀悼の意を表しますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

 6月17日と18日の両日、東京都内の百貨店と新宿淀橋市場において、結城天童市農協組合長、水戸市議会議長とともに天童産さくらんぼトップセールスを行ってまいりました。百貨店関係者に対しては、今年の天童産さくらんぼの品質が極めて良好であることを熱烈にアピールし、一層の天童産農産物の受入れと販売促進についてお願いしてまいりました。一方、百貨店売場においては、将棋の女王を加えて、さくらんぼの試食や根付駒の配付を行い、積極的なPRと販売を行ってまいりました。来場者の反応も良く、高い評価をいただき、売れ行きは上々でありました。翌18日には、新宿淀橋市場において、市場関係者へのPR活動を実施しました。市場関係者の皆さまからは、農産物のPRに関して、「高品質なものを継続して出荷していくことが重要だが、天童産として独自のパッケージを作るなど、器の形状やデザインの部分にも商品として付加していくことがその価値を高めることになる。」などの提案をいただいたところです。
 また、17日に行われた関東天童会の皆さまとの意見交換会では、「流通の形態は日々変化している。市場も重要だが、通信販売の手法を参考にしてはどうか。」、「関東天童会のホームページでも、天童市と連携して観光情報を発信してはどうか。」、「各分野の個々の取組みではなく、天童全体としての取組みをしてはどうか。」、「観光物産協会、農協、温泉組合など観光物産に関する窓口が様々あり、どこに聞けばいいかわからない。情報の一元化が必要だ。」など、客観的な立場からの数々の貴重な提言がありました。お聴きした率直なご意見を、天童市に期待する市場や消費者の皆さまからの声として真摯に受け止め、本市観光物産の効果的なPRと販売促進につなげていきたいと考えております。
 関東天童会の皆さまの故郷を想う気持ちに改めて感謝申し上げます。

天童市長 山本信治

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