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平成24年5月


 4月21日と22日の両日、「第57回天童桜まつり『人間将棋』」が盛大に開催されました。昨年は、東日本大震災の影響により中止を余儀なくされ、そして一昨年は、季節はずれの大雪に見舞われ、2日間ともに市民文化会館での開催であったため、舞鶴山山頂では実に3年ぶりの開催となりました。
 今年の冬は例年にない大雪と低温であったことから桜の開花も大幅に遅れ、残念ながら桜花爛漫の下での開催とはなりませんでしたが、この南東北に春を告げる風物詩を待ち望んでいた県内外の9万人の将棋ファンから足をお運びいただき、例年にも増して盛大に開催されました。
 人間将棋の歴史を辿りますと、昭和31年4月に舞鶴山中腹の広場において、「将棋野試合」という名称で始まったことにさかのぼります。昭和42年に現在の「人間将棋」に名称を改め、昭和47年には会場を舞鶴山山頂に移して開催されました。昭和62年からは駒を鎧冑の武者姿に一新し、巨大な将棋盤上で繰り広げられる対局は、天童に春の訪れを告げる時代絵巻として定着してまいりました。
 昨年リニューアル工事を終えた新しい将棋盤は今回が御披露目となり、升目に錆(さび)御影石を使用するとともに、境目には黒御影石を使用し、実物の将棋盤により近い仕上がりとなりました。将棋盤に併せて観覧席や階段も整備し、将棋供養塔は噴水とともにLED照明によりライトアップされ、幻想的な風景を醸し出しております。
 開催初日は、上田初美女王と鈴木環那女流初段が、2日目は広瀬章人七段と佐藤天彦七段が熱い戦いを繰りひろげ、地元天童高等学校と山形電波工業高等学校の生徒の皆さんや全国から応募いただいた方々が扮する駒武者が将棋盤上を縦横無尽に駆け回る姿は、普段のタイトル戦では目にすることができない、人間将棋ならではの醍醐味であり、ご来場の皆さまにも十分に味わっていただけたものと思っております。
 人間将棋の開催にあたりましては、相互交流都市である茨城県土浦市、北海道網走市、宮城県多賀城市をはじめ、天童家第25代当主である天童勲氏、関東天童会、在仙天童会、村山市議会からもご来賓としてお迎えし、ご高覧いただきました。菊地健次郎多賀城市長からは、2日目の対局に先立ち、東日本大震災時における本市からのこれまでの支援に対する心のこもったお礼のごあいさつをいただいたところです。
 今年は、倉津川沿いのしだれ桜ライトアップの期間に合わせ、「天童温泉しだれ桜まつり」の開催や将棋の日に合わせたイベントを招致して、観光と将棋駒のまち天童を全国に発信し、観光振興を積極的に図っていきたいと考えております。

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