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平成23年4月


 先月11日の午後2時46分、想像もつかない大惨事が我々を強襲しました。わが国の地震観測史上最大のマグニチュード9.0という超巨大地震が宮城・三陸沖から茨城沖にかけて発生し、東日本の太平洋沿岸を中心とした広い範囲で、大きな揺れや大津波の襲来などにより、一瞬にして幸せな暮らし、多くの尊い命と貴重な財産が失われ、壊滅状態になる町も出るほどの甚大な被害を受けました。この東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆さまに心からお見舞を申し上げます。
 この地震による大津波の衝撃を受けた東京電力の福島第1原子力発電所では、稼動中と停止中の複数の原子炉を中心とした発電関連施設が大打撃を受け、非常用冷却システムの機能不全により、大量の放射性物質が外部に漏洩・飛散し、周辺住民や近県の農作物や水道水などから放射性物質が検出されるなど、周辺にも大きな影響を及ぼしております。また、電力の供給不足などから、計画停電の措置も講じられました。これまで我が国では、原子力発電に大きく依存する電力政策がとられてきたところですが、これまで進めてきた原子力発電に対する安全対策の見直しが求められることになりそうです。
 本市においては、災害時における友好都市相互応援に関する協定に基づき、甚大な被害を受けた宮城県多賀城市に対し、食料や飲料水、生活必需品の救援物資を緊急に搬送するとともに、市スポーツセンターと県青年の家にいち早く避難所を設置して、宮城・福島両県の被災地や原子力発電所事故の影響で避難してきた方々の受入れを行っております。避難所を手際よく運営していただいておりますボランティアの皆さま、温かい食事を提供していただいております皆さま、そして心のこもった義援金を賜りました皆さまに心から敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。
 このたびの災害は被災地だけでなく、日本の国家全体が直面している未曾有の危機であることは間違いありません。被災地においては、未だにガソリンや灯油などの燃料が十分供給されていないため、支援物資の輸送に支障を来しているほか、寒い日が続く被災地の避難所においては十分な暖房が確保できない状況が続いております。一方で、被災地以外でも食料品等の品薄状態が続いているほか、ガソリン、灯油等の燃料の供給も不十分で、それらを買い求める客が原因となる事故や火災が頻発するなど、著しい混乱が続いております。
 大震災の爪跡が未だ残る中ではありますが、平成23年度がいよいよスタートいたしました。2年目となる第六次天童市総合計画における五つのまちづくりの目標の一つである「緑ある住みよい環境のまちづくり」では、安全・安心な住環境の確保は、市民生活の基本になるものと位置づけられており、このたびの大震災を教訓として災害に強い都市基盤の整備を行い、安全で安心なまちづくりに万全を期す考えでおります。
 そして、このような時こそ、市民の皆様をはじめ国民同士が互いに手を携えて助け合い、一刻も早く被災地が復興し、日本全体に活力を取り戻すことができるよう、一人ひとりの皆さまからもご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

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