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平成21年度


 本日ここに、平成20年度第7回天童市議会定例会の開会に当たり、市政運営の基本的な考え方について、所信の一端を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。
 昨年12月26日に初登庁以来2か月が経ちましたが、執務案件の決裁について、誠心誠意これに取り組み、市政の運営に臨んできております。
 本市は、昨年10月に50周年を迎えましたが、私はこの区切りの時期に深く思いをいたし、これまでの50年とこれに続く未来を見据え、安心して暮らせる「わがまち天童市」を作り上げ、子どもたちや孫の世代に誇りを持って引き継いでいかなければならないとの強い決意を抱きました。
 先人のたゆまぬ努力と、市民の参画により着実な発展を遂げてきた本市ではありますが、私はこれまでの施策に加え、子育て支援、観光・ものづくり、スポーツ・健康づくりの各分野において、日本一のまちづくりを目指したいと市民に訴え、選ばれて第六代の市長に就任いたしました。
 新年以来、公約の実現と市民生活の向上、満足いただける市政運営を念頭に、新年度予算の編成に取り組んでまいりました。現状に満足することなく、本市のさらなる飛躍を目指す予算編成を心がけたところであります。
 公約の一つは、「子育て支援日本一への挑戦」であります。平均寿命が延び、高齢者も着実に増加している一方、少子化も進んでおります。こうした中、新たな施策を加え、既存の施策を拡充して、子育て支援日本一のまちを目指してまいります。
 二つは、「観光・ものづくり日本一への挑戦」であります。
 わが国経済は、世界的な金融情勢の不安定化や原油・原材料価格の変動の影響を受け、先行きが不透明ではありますが、本市には世界に誇れる優れた製品を製造する企業や、さらに技術を磨くことにより、高い評価を得ることができる企業も数多く存在しております。世の中にあまり知られていないこうした企業活動の結果生み出される優れた製品、システムを積極的にピーアールすることは、本市の活力を生み出す上で、重要な意味を持つものと捉えております。
 また、果樹、天童牛をはじめとする農畜産物や四季折々の豊富な特産品、観光面では、天童温泉をはじめ歴史的・文化的な観光資源も数多く存在しております。それらの資源を有機的に結びつけ、情報を積極的に発信することにより、産業の振興と交流人口の拡大に大きく貢献できるものと考えております。
 三つは、「スポーツ・健康づくり日本一への挑戦」であります。
 本市を拠点として活躍しているモンテディオ山形、パイオニア・レッドウィングス、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手と、各年代層の市民がスポーツをとおした交流を図ってきております。こうした恵まれた環境を活かし、気軽にスポーツに関われる環境を育て、介護予防も兼ねた、市民一人1スポーツの実践と、健康で生きがいのある社会を実現することが重要であると考えております。
 なお、具体的な施策につきましては、重点施策の中で順次御説明申し上げます。
 地方自治体を取り巻く情勢は、急激な円高、株安、雇用情勢の悪化などの要因も加わり、一層厳しさを増しており、国では、安心実現のための緊急総合対策として11兆5千億円の平成20年度第1次補正予算、さらに、生活対策として、事業規模27兆円の第2次補正予算を加え、新年度予算も一体として景気・雇用対策、地方活性化策、経済対策を総合的に展開することとしております。
 一方、地方分権を確立するため、国と地方の役割見直しによる分権型社会の構築が求められており、「地方政府」の確立に向けた地方の役割と自主性の拡大、財政の自立が検討され、制度改革の研究が進められております。
 本市におきましても、こうした改革の動向を捉え、地方分権型社会に対応した、自立を目指す持続可能なまちづくりに取り組んでまいります。
 こうした考え方を背景に予算編成を進めてまいりましたが、第五次天童市総合計画後期基本計画を土台に、限られた財源に配慮しながら、新規施策の実施、既存施策の見直しや拡大など、施策の選択と集中を図り、市民福祉の向上に努めた予算としたところであります。
次に、平成21年度当初予算の大要について申し上げます。
 わが国の財政状況は、国・地方を合わせた長期債務残高が平成20年度末には約778兆円、対GDP(国内総生産)比で150%程度になると見込まれるなど、主要先進国の中で最悪の水準にあり、極めて深刻な状況にあります。こうした厳しい財政状況を踏まえ、国の平成21年度予算は、「経済財政改革の基本方針2006」で示された、国・地方のプライマリーバランス(基礎的財政収支)を平成23年度までに黒字化させるとの目標を達成すべく努力することとしておりますが、歳出削減などの財政再建から雇用対策や経済活性化を最優先し、一般会計は88兆5千億円を超える過去最大の予算となっております。
 また、地方財政計画においては、生活防衛のための緊急対策に基づき、雇用創出や地域の元気回復の財源として、地方交付税を既定の加算とは別枠で1兆円増額することとしておりますが、地方財政計画の歳出規模は82兆5,557億円と前年度比1%の減となり、公債費が高い水準で推移することや社会保障関係経費の自然増等により、地方の財政運営は極めて厳しい状況にあります。
 こうした中、国の第1次及び第2次補正予算、そして当初予算と連続した緊急経済対策を積極的に活用するとともに、平成21年度から地方公共団体財政健全化法が全面適用となることに伴い、実質公債費比率を始めとする財政指標に留意し、財政構造の弾力性を確保しながら、公約の実現に向け、選択と集中によるメリハリのある予算編成を行ったところであります。
 歳入予算につきましては、急激な景気悪化を受けて市内企業の業績が落ち込み、経営不振や雇用不安が増大するなど、市税の大幅な減収は避けられず、市の一般財源は確実に縮小傾向にあり、財源状況はさらに厳しさを増す見込みにあります。地方交付税等の国の動向を見極めながら、限られた貴重な財源を慎重に選択するとともに、起債を極力抑制し、プライマリーバランスに配慮しながら、後年度負担の軽減を図っているところであります。
 歳出予算につきましては、子どもを安心して生み、健やかに育むまちを目指し、子育て・医療・福祉・教育・就労の取り組みを連携させ、積極的に推進してまいります。また、雇用の創出や農産物の供給力・競争力を強化し、強い農業の創出に取り組むなど、本市の特性を生かした活力ある、安全・安心なまちづくりをより一層推進してまいります。
 この結果、一般会計当初予算総額は171億7,000万円、前年度比6億円、3.4%の減となったところであります。
 また、特別会計では、老野森土地区画整理事業が平成20年度で事業が完了するため、老野森土地区画整理事業特別会計が廃止されることなどにより、一般会計並びに特別会計、企業会計を含めた全会計の予算総額は、350億2,820万8,000円、前年度比17億7,784万1,000円、4.8%の減となったところであります。
次に、平成21年度の重点施策につきまして、第五次天童市総合計画後期基本計画に沿って、御説明申し上げます。

(健康でうるおいのある文化のまち)
 初めに、「健康でうるおいのある文化のまち」を実現するための施策について申し上げます。
 子育て支援策といたしましては、小学6年生までの医療費の完全無料化を実現し、国の第二次補正予算で対応されました妊婦健康診査の基本健診14回分の無料化を実施いたします。特定不妊治療費の助成や、健康センターでの発達支援相談の実施、大規模放課後児童クラブの分離促進を図るなど、子育て環境の充実を図り、子育て支援日本一に挑戦してまいります。さらに、平成17年策定の「新わらべプラン」の見直しを行います。
 高齢者福祉につきましては、後期高齢者医療制度と介護保険事業の円滑な推進に配慮し、介護予防事業の積極的な展開を通じて、「健康で活動的な85歳」の時代を目指します。
 障がい者福祉につきましては、のぞみ学園での障がい児一時預かり、施設への通所及び養護学校等への通学に対する支援を行い、保護者の負担を軽減いたします。また、在宅障がい者の相談について、専門的な知識を持ったケースワーカー等から適切な指導が受けられるよう支援してまいります。
 次に、地域医療・保健の充実につきましては、国の医療制度改革に対応し、新設される健康センターの機能を活かして、生活習慣病予防のための特定健康診査・特定保健指導事業の一層の拡大に取り組んでまいります。また、定員2名の病後児保育所を開設し、市民病院と連携しながら、地域保健活動の充実を図ってまいります。
 明日を担う子どもが明るく健全に育つことは、重要な課題であります。子どもたちの安全な教育環境を確保するため、小・中学校施設の耐震化事業を推進し、学校教育におきましては、個々の子どもたちの教育的ニーズに対応するすこやかスクール支援員の配置、地域や各学校の特性を生かした学校づくりを促進するとともに、学校給食センターでは、食材として地域産物や米粉等の利用促進を図ってまいります。
 生涯学習面では、市民の高度で多様化する学習意欲に応えるため、本市と関わりの深い明治大学との連携講座を開設し、時代に対応できる人材を育成するとともに、生涯学習の振興を図ってまいります。
 スポーツ面では、地域スポーツの拠点となる総合型地域スポーツクラブの設立を受け、その活動を支援するほか、全国ラージボール卓球大会等の開催を支援してまいります。また、J1昇格を果たしたモンテディオ山形の支援として、県スポーツ振興21世紀協会の運営費を助成するなど、三つのホームタウンチームを継続して支援するとともに、ホームタウンTENDO推進協議会活動を通し、スポーツを地域に根ざした文化として発展させていくため、ホームタウンスポーツを推進してまいります。
 芸術・文化面では、数多くの文化財や史跡、様々な文化施設を活用して、香り高い文化のまちづくりを進めてまいります。

(快適な都市空間を創造するまち)
 第二に、「快適な都市空間を創造するまち」を実現するための施策について申し上げます。
 継続事業である市道三中成生2号線、矢野目高擶線等の幹線道路の改良工事の促進を図るとともに、生活関連道路や橋梁、農道の維持補修につきましては、計画的・継続的に取り組んでまいります。
 土地区画整理事業では、鍬ノ町地区につきましては平成22年度完成を目指すとともに、組合施行である芳賀地区につきましては、仮換地指定や工事着工など、事業の円滑な推進が図られるよう支援してまいります。
 田園集落における人口回復と地域コミュニティーの維持・活性化を図るため、山口地区において田園型住宅の整備促進を図ってまいります。
 また、地域の特色あるまちづくりを目的とした、国のまちづくり交付金制度を活用し、歴史的景観に配慮し、都市の個性を活かした豊かな都市環境を形成する「天童古城まちづくり整備事業」及び都市の防災機能の向上を図り、安全・安心を目指す「天童北部防災モデル地区まちづくり事業」に取り組んでまいります。
 下水道では、国道48号沿い及び王将・清池工業団地の管渠整備を進めるとともに、雨水幹線の整備を進め、集中豪雨等による浸水被害の防止に努めてまいります。さらに、昨年、下水道使用料金の改定を行いましたが、引き続き健全な運営に努めてまいります。
 環境対策では、家庭のごみの減量化と事業所系ごみのリサイクル等の環境保全活動を積極的に促進するとともに、市民から環境に負荷の少ないまちづくりや生活様式の改善意識を持ってもらうため、環境教室等を開催し啓蒙を図ってまいります。
 安全・安心の確保の面では、非常用の食料・毛布等の備蓄を計画的に進め、自主防災組織の育成については継続して取り組むとともに、消防体制では、消防団員災害対応装備品の整備や防火水槽補修など、防災力の向上を図ってまいります。また、消費者被害の防止や消費者教育・啓発のため、消費生活相談員を配置する天童市消費生活センターの設置に向けて取り組んでまいります。

(活力ある産業交流のまち)
 第三に、「活力ある産業交流のまち」を実現するための施策について申し上げます。
 企業の立地や市内企業からの敷地拡張の要請に応えるため、新たな工業団地整備事業として、東長岡地区の分譲と荒谷西地区の事業化に向けて取り組むほか、積極的な企業誘致や既存企業の育成を促進してまいります。また、昨今の雇用状況や経済情勢に対応し、緊急雇用対策や経済対策利子補給事業に取り組んでまいります。
 観光面では、全国支部将棋対抗戦等の将棋関連イベントの実施や桜まつり人間将棋の開催、将棋交流室の利活用等により、将棋のまち天童を全国に発信してまいります。また、倉津川しだれ桜ライトアップ事業の支援や仙台市でのさくらんぼキャンペーンを行うとともに、県や山形広域圏と連携しながら、県内外からの誘客促進を図ってまいります。
 商業につきましては、活力ある商店街づくりのための支援を継続するとともに、天童将棋駒伝統的工芸品指定推進事業に取り組んでまいります。
 本市の基幹産業の一つである農業では、おうとう結実確保対策事業に取り組むとともに、県が開発した有望品種等の導入や樹園地・農道整備等を行い、果樹産地としての地位の確立を図ってまいります。また、水田の遊休農地対策やコストの低減・安定生産を図るため、V溝直播関連機導入支援事業に取り組んでまいります。さらに、地域米消費拡大、新規就農者の活動支援や担い手育成、地産地消に取り組むほか、高品質牛の育成等により、天童ブランドの確立を図ってまいります。
 サル・クマ・イノシシ等による農作物被害が拡大していることから、宮城県、福島県及び山形県の関係自治体で構成する南奥羽鳥獣害防止広域対策協議会に加入し、国の補助事業を活用しながら、連携した対策を図ってまいります。

(市民が協働で築くまち)
 第四に、「市民が協働で築くまち」を実現するための施策について申し上げます。
各地区で活発に活動している地域づくり委員会や子ども見守り隊の活動、市男女共同参画社会推進委員会の活動等につきましては、引き続き支援するとともに、子どもの健全育成を目指して、「天のわらべをすこやかに育てる市民運動」を推進してまいります。
 情報化推進の面では、地方税の電子申告システム、個人住民税年金特別徴収対応システムの導入に取り組み、市民の利便性の向上を図ってまいります。
 市民との協働による交流活動といたしましては、姉妹都市締結20周年を記念し、市国際交流協会とともにニュージーランド・マールボロウ市へ市民訪問団を派遣いたします。
 住居表示につきましては、町名及び字の区域が混在している久野本東部地区の整備事業に取り組み、市民生活の便宜の向上を図ってまいります。

(水道事業)
 次に、水道事業について申し上げます。
 地震等の大規模災害に備え、八幡山第2配水池の実施設計に取りかかるとともに、水道施設の耐震対策や老朽管の更新等に取り組み、安全な水道水を安定的に供給してまいります。さらに、昨年、村山広域水道の料金引き下げに伴い、水道料金の改定を行いましたが、より一層健全で効率的な事業経営に努力してまいります。

(病院事業)
 次に、病院事業について申し上げます。
 長年の懸案でありました天童市民病院は、地域医療の中核施設として、療養病床を含め84床に増床し、昨年4月に開院いたしました。多様な医療ニーズに的確に対応するとともに、患者の医療環境の充実を最優先に、市民の信頼と期待に応えられるよう万全を期してまいります。
 また、市民や有識者等で構成する「天童市民病院経営改革委員会」の意見を踏まえて、天童市民病院経営改革プランの策定を進めており、国の「公立病院改革ガイドライン」に沿って、健全な病院事業経営に努力してまいります。
 以上が各会計における施策の大要であります。
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