天童市では、国の水防法改正を受けて、平成17年7月に洪水避難地図作成のための検討委員会を組織しました。委員は15人で、山形大学人文学部の阿子島功学部長を委員長に、河川の専門家や地域防災関係機関の長、地元の有識者など幅広い分野の人で構成しました。
検討委員会では、河川管理者から公表されている最上川、須川、及び乱川、押切川、倉津川、立谷川の浸水想定区域図を基に、洪水避難地図の検討を進めました。また、作成段階から住民のみなさんとの懇談会を実施し、過去の水害の経験を取り入れた洪水避難地図の作成に取り組みました。そして、過去に浸水した区域、洪水時の避難場所、避難時の問題や課題というような懇談会でいただいた意見や情報をもとに、洪水避難地図における避難所や避難方向の決定、過去の浸水区域の設定などを行いました。
上記のような検討及び懇談会を約1年間にわたり重ねたのち、平成18年6月に検討委員会から検討結果の報告を市長に行い、洪水避難地図の完成に至りました。
また、平成25年7月の水防法改正では、想定しうる最大規模の洪水に対する避難体制等の充実・強化を図るとされました。これを受けて、最上川、須川の直轄管理区間に関する洪水浸水想定区域図(想定最大規模)が平成29年1月に公表されたことから、平成29年6月に洪水避難地図(西部版)を更新しました。
更に、乱川、押切川、倉津川、立谷川の山形県管理区間に関する洪水浸水想定区域図(想定最大規模)が平成31年3月に公表されたことや、災害時に直感的に取るべき行動や避難するタイミング理解ができるようにするため、5段階の警戒レベル情報の提供が令和元年度の出水期から始まったことを受け、記載内容を全面的に見直しました。
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阿子島委員長から天童市長へ
洪水避難地図検討結果報告書を提出 |
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